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BC州の貧困問題

2012年11月30日
03_20_van_inequality_emilyjackson.jpgのサムネイル画像UBCの地質学者による研究の結果、1970年代のグレーターバンクーバーは、ウエストバンクーバーやポイントグレーなど西側に住む裕福層と、ダウンタウンイーストサイドの貧困層を除いてほぼ全域、71%の住民が中流階級層の住民だったのに対し、2005年には、中流階級が53%に減少するとともに、西側のコミュニティはさらに裕福になり、元来ダウンタウンイーストサイドに集中していた貧困層が、スカイトレインの線に沿ってバーナビーやサーレー市にまで広がったことが判明しました。写真左が1970年、右が2005年の貧困層(赤)と裕福層(青)の分布です。

この分布の変化は、イエールタウンやフェアビュー、グランドビューウッドランドなどのコミュニティの高級化により、貧困層の住民の移動やホームレス化が余儀なくされたことが理由の一つとして挙げらています。一昔前に比べると上流階級と貧困層が増加しており、2010年度の確定申告データによると、裕福層と貧困層の格差がさらに顕著になったようです。次から次に建設される新しいコンドミニアム開発は、バンクーバーが直面している貧困問題を隠す形になっていると言えます。

また、カナダ統計局のデータによると、2010年にはBC州内の1万人以上の子供が貧困状態であり、そのうち3分の2がグレーターバンクーバー内に住んでいる事が判明しました。これは、BC州がマニトバに次いでカナダで2番目に貧困状態の子供が多いということを示しています。

2000年前後から社会扶助が減らされた事も貧困層の家庭が増えた理由のひとつですが、他にもBC州では、低賃金政策を採用しており、10年ほど最低賃金の増額がされていませんでした。今年に入りBC州の最低賃金はCAD10.25ドルまで増額されましたが、共働きの夫婦がどちらも最低賃金で働いている場合、バンクーバー内では貧困線を下回る収入だそうです。

バンクーバーには食品やおもちゃの寄付などを受け付けている非営利団体なども多くあります。クリスマスが近づいている今、貧困で満足にクリスマスをお祝いできない家族のために、機会があればぜひヘルプの手を差し伸べてください。
 

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